アルギニンが一酸化窒素の生成を促進するってどういうこと?
アルギニンは、一酸化窒素合成酵素の働きを活性化して、一酸化窒素の生成を促進するという働きを持っています。
この一酸化窒素を作り出すことで、精力アップやアンチエイジングなどさまざまな健康効果を得ることができるのです。
一酸化窒素というと一酸化炭素に名前が似ていますし、排気ガスや石油ストーブなどからも発生するので、体に悪いイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
確かに人為的に発生した一酸化窒素は体によくありませんが、体内で自然発生する一酸化窒素は体にとって重要な役割を持っているのです。
一酸化窒素の役割とは
一酸化窒素は血管に対して拡張させるという大切な役割があります。
血液の流れと健康や美容には深い関わりがあり、血流が滞ると重篤な疾患が引き起こされたり、肌トラブルが起こります。
脳卒中や心疾患、糖尿病、高血圧、免疫機能の低下、ターンオーバーの乱れなど、血流が悪くなることで起こる症状を挙げるとキリがありません。
血液がスムーズに流れるには、血液の状態がサラサラであることも必要ですが、常にサラサラの状態を維持するのは簡単なことではありません。
そのため、循環器系の病気では血管拡張剤による治療が行われることも多いのですが、一酸化窒素にはその血管拡張効果があるのです。
さらに抗炎症や抗酸化の効果や血液凝固予防効果などもあります。
細かく言うと、血餅の生成や血流障害による合併症を防いだり、記憶機能を活性化したり、生殖器への血流を増やしたり、活性酸素を取り除いて生活習慣病のリスクを軽減させるなど、健康維持のためにいろいろな働きを持っているのが一酸化窒素なので、アルギニンは健康にも美容にも効果があるのですね。