血液検査で知れる亜鉛不足・亜鉛欠乏症のその数値の見極め方
亜鉛が不足すると亜鉛欠乏症になってしまいます。亜鉛欠乏症の症状はいろいろありますが、
主に味覚障害や皮膚炎、アトピー症状、脱毛症、性欲減退などが挙げられます。
ただ、例えば味覚障害が起きたとしても、すぐに亜鉛が不足していると思う方は少ないのではないでしょうか。
亜鉛欠乏症の症状が出ても、初期段階では特に重篤な障害が起きるわけではなく、
亜鉛不足が長期間続くことで徐々に重症化していきます。
重症化してからだと、亜鉛を補給しても簡単に症状を改善することはできません。
ですので、早い段階で対策を行うためには血液検査で調べる必要があります。
血液検査での亜鉛不足を見極めるためには、まずは正常な数値を知っておきましょう。
通常の亜鉛の血清値は、130μg/dlから110μg/dlとなっています。
亜鉛欠乏とされるのは90μg/dlなので、正常値であれば基本的には亜鉛欠乏症とはなりません。
ですが、体は亜鉛の血中濃度をコントロールする機能を持っているので、
血清値では正確な判断ができないのが実情です。
アルカリフォスファターゼの数値が重要
亜鉛欠乏症を見極めるには、アルカリフォスファターゼという亜鉛酵素の血清値を調べましょう。アルカリフォスターゼの正常値は130IU/lから300IU/lなので、この最低数値よりも低い場合には亜鉛欠乏症の可能性があります。
ただし、肝臓や胆道などに異常がある場合は、亜鉛が欠乏しても数値が高くなることもあるため、しっかり見極めるには医師にきちんと診断してもらうのが一番です。
亜鉛が不足しないように日常生活で気を付けなければいけないこととは・・・