理想的な亜鉛の摂取量とは
亜鉛は必須ミネラルの一つで酵素の働きに大きく関わっていて、タンパク質の合成や骨の成長に欠かせません。3食、バランスの取れた食事をしていれば不足することはないと言われていますが、加工されると失われてしまうため、加工食品の多い食事やダイエットをしていると不足してしまいます。
国の栄養調査では、成人男性は1日約8.9mg、成人女性は約7mgが食品から摂っている平均摂取量となっています。
亜鉛の必要量は、成人男性で1日12mg、成人女性では9mgとされているので、食事からの摂取は足りていないのが実情なのですね。
ちなみに、妊婦さんならプラス2mg、授乳している場合はプラス3mgが理想の必要量になるので、さらに摂取しなくてはいけません。
亜鉛が多く含まれる食品とは
亜鉛は米やパンなど主食になるものや、肉、豆類、ナッツ類、海藻類などあらゆるものに含まれています。ただし、一般的に口にすることが多い食材だと、亜鉛が含まれているとしても含有量はごくわずかです。
しかも食物線維やフィチン酸、食品添加物などによって吸収が阻害されてしまうため、十分に摂取できないのですね。
牡蠣は100gで13mgもの亜鉛が含まれていますが、毎日手軽に食べられるものではありませんから、食品で必要量を毎日満たすのは難しいでしょう。
亜鉛が不足すると、爪が割れやすくなったり抜け毛が増えたり、肌荒れや傷の治癒が遅くなるというような症状が出ます。
大幅に不足した場合は、味覚障害や記憶力の衰え、生殖機能の低下などが起こることもあるので、気になる症状が出たらサプリなどを利用して亜鉛を補給するようにしましょう。