ストレスが引き起こす下痢の正体とは
ストレスの刺激が自律神経やホルモンによって
脳から大腸に伝わり、
運動異常や知覚過敏が起こり、
下痢を引き起こすことがあります。
ひどい場合は
うつや不安神経症にもつながる場合もあります。
朝、電車での通勤途中に必ずトイレに降りたり、
大事な会議中に急に便意に襲われたり・・・。
精神的に強烈なストレスを感じてしまうと、
お腹の調子が悪くなるといったような経験が、
ある方も多いのではないでしょうか。
実際に動物実験でも、
動物に心理的なストレスであったり
物理的であるストレスをあたえると、
腸管内部の水分を分泌する機能や、
または大腸運動が起こり、
糞便排出量が大幅に増加していくことが
明らかになっています。
腹部の痛みや不快感を伴う下痢を
月に何度も繰り返すのに、
検査を受けても潰瘍やがんなどの
異常が認められないのが、
「過敏性腸症候群」です。
ストレスで下痢になる過敏性腸症候群とは一体何？
緊張や不安による「過敏性腸症候群」とは、
下痢や便秘、ガスがたまって下腹部が張る
などの症状で、大腸の機能異常が原因のものです。
この病気では、レントゲン・内視鏡などの
検査をしても重大な異常は認められません。
過度の緊張や不安感などによって
神経伝達物質が増えたり減ったりして、
それが腸の運動をつかさどる
自律神経の変調を引き起こすのです。
この「過敏性腸症候群」は3種類に分かれる。
- 下痢型：軟便や水のような水様便、粘液が付着する粘液便が頻繁に起こる
- 便秘型：コロコロとした便で出にくく、排便後もすっきりしない
- 交替型：下痢と便秘を繰り返す
便秘型の人は水分と食物繊維を多く摂る事で解消しますし、
下痢型の人は酒や香辛料を控えるなどの食事療法を
取り入れていくとイイと言われています。
単なる下痢と甘く考えずに
症状が重い場合には
専門医などの客観的な意見も
効く必要があります。
