趣味を持つことがストレス解消につながる
人間はストレス状態が長期間続くと、 がんや脳血管系疾患、 心臓病などの生活習慣病にかかる リスクが高まり、うつ病や認知症にも なりやすくなるといわれています。ストレスは自覚しない場合も多く、 そのほうがむしろ危ないともいえます。
そこで脳を活性化し、 心を開放するための有効な方法として、 継続して打ち込める大人の趣味を持つこと がとても重要なのです。
趣味を持つことの効用はいろいろあり、 人によっても、効果はさまざまですが、 共通するのは、前頭葉を使うことによって 脳全体を活性化することです。
これによってストレスに強い脳を 作ることができるのです。
趣味を持つことで効果が期待できる7つの効用
- 心が前向きになり、意欲が向上する
仕事や日常生活では、 自分が思うようにならないことが 少なくありません。 でも、自分の好きな趣味なら すべて自分の意志で決め、 心から楽しむことができます。 なので仕事や日常生活での意欲につながり、 心が前向きになります。 - 偏った脳のバランスを整える
仕事で使う脳は、自分の専門領域に関する部分に偏っています。 しかし趣味で使う脳は、たいていのものが左脳(言語・論理など) よりも右脳(イメージ・空間認識など)を中心に使います。 趣味の世界はすべて一人で行うわけですから、 計画、創意工夫、実行といった前頭葉の機能も、 趣味はフルに活用しますので偏りをなくし バランスの整った脳を作るのです。 - ストレスの解消に役立つ
社会生活を営む以上、 ストレスを完全に避けることはできません。 ストレスを解消するには気晴らしが必要です。 この気晴らしは、心をリフレッシュする行動となり その中でもどんなストレスにも効果があるのが 趣味を持つことなのです。 - ボケ防止に効果がある
ボケ(認知症)は物忘れから始まる といわれますが、前頭葉の機能が 衰えてくる病気でもあります。 前頭葉は計画、創意工夫、実行などをつかさどる 脳の司令室の役割を担っていますから、 この機能が弱まると普通に人間らしく 生活することが困難になってきます。 なので脳全体をまんべんなく使う 趣味を持つことで、 前頭葉が活性化しボケにくくなるのです。 - 周囲の人に認められる
趣味は一人でできるものと、 囲碁・将棋や合唱・合奏など、 一人ではできないものがあります。 一人でやる趣味でも、仲間を作ったり、 サークルに入ったりして、 人とのかかわりがあります。 そのかかわりの中で、 周囲の人に認められるということも ありえるのです。 まさに自分の存在が認められた という気持ちになります。 - より深い人間関係が築ける
「仕事の人間関係は浅いものだ」などと いうつもりはありませんが、 仕事の世界で本当の信頼関係を築くには、 努力が必要です。 でも趣味の世界にはそれが無いのです。 趣味の場合は「好きな世界」という 共通の土俵を持っていますので その分強い絆生まれるのです。 - 新しい個性や才能を発見
ほとんどの趣味は 才能などなくても始められます。 そこでついのめり込んでしまって、 その結果上達し新しい個性や 才能を発見することがあります。