悩める中高年男性に警告!!
「髪が薄い」「精力の減退」という悩みは、多くの中高年男性が抱える深刻な問題です。それこそ両方で悩んでいる方も少なくないでしょう。
その悩みを改善するために、様々なサプリや医薬品があります。
なので、どのサプリを飲めば効果的なのか、どの医薬品を投与すれば治るのか、非常に気になるところですが、逆に副作用もあるので注意が必要です。
特に怖いのは、「髪が薄い」と悩んでいた人が、脱毛に効果のある医薬品を服用したら、副作用でEDになってしまった・・・ということです。
「髪は生えるかもしれませんがEDや勃起障害が起こるかもしれませんがどうしますか?」
こう言われたらあなたならどちらを選択しますか。
実際に脱毛症治療において、世界で最も多くの男性に服用されているフィナステリド(プロペシア)ですが、市販後、臨床試験では見られなかった副作用が報告されてきています。
日本でもプロペシアは厚生労働省から認可された医薬品で、服用することで育毛の効果が期待できますが、その反面副作用がある事もよく知られています。
その副作用とは、
- 性欲減退・勃起不全・精子の減少等の男性機能の低下(ED)
- 胃部不快感やごくまれに肝機能障害等
が言われています。
他にも生殖器関連の副作用で報告されているのは、射精障害、精液量の減少、精子濃度の低下、精子運動性の低下、精子機能異常、男性不妊、睾丸痛などです。
ほとんどの場合、フィナステリド薬(プロペシア)の服用を止めると、これらの副作用もなくなると言われています。
ところが、服用を止めたのに継続して症状が発生したり、服用を止めて症状がいったん収まって後、そこから数週間後から数か月後にまた再発症をする等の症状のことをPFS(ポストフィナステリド症候群)と呼びます。
このPFSの厄介なところは、症状を発症してしまった場合に永続的に症状が続くことです。
数ヶ月で緩和する人もいれば、何年たっても症状が治まらない人もいます。
2012年8月に設立されたフィナステリド症候群財団が確認している症状では下記のようなものがあります。
【性的な症状】
- 性欲の低下・または完全に失われる
- 勃起不全・ED
- 朝勃ちの消失
- 性的な快感が消失・不感症
- オーガズム障害
- 射精障害
- 陰茎収縮・しびれ
- ペイロニー病(陰茎形成性硬化症)
- 陰嚢の収縮・しびれ
【身体的な症状】
- 女性化乳房
- 慢性疲労・だるさ
- 筋肉の委縮
- 筋力低下
- 筋肉のけいれん
- 肌が乾燥しやすくなる
- 体温の低下
- 太りやすくなる
【精神的な症状】
- 重度の記憶障害
- 不眠症
- うつ病
- 不安感
- 感情が平坦になり、感動がなくなる
- 問題解決力の低下・理解力の低下
このようにアメリカなどでは大きな問題となっています。
最近になって厚生労働省のHPで「プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について」が公開されていますが日本はまだまだ認知されていません。
「髪は生えるかもしれませんがEDや勃起障害が起こるかもしれませんがどうしますか?」
こう言われたらあなたならどちらを選択しますか。
勿論、プロペシアを飲んでいる方、全てに当てはまることでは無いとは思いますし、副作用が発症する可能性も低いとは思いますが、医薬品である以上、メリットもあればリスクもあります。
そのことを十分に考慮したうえで服用するか否かを判断した方がいいかもしれませんね。